顧客激増 〜 開発秘話

国際情報マネジメント社発行「カンパニータンク」掲載原稿より

マネされたことが名誉?

記者 事前アンケートの「ビジネスで最近嬉しかったことは?」との問いに「『顧客激増』をそっくりマネたソフトが出たこと」とありましたが…

福島 はい、これは大変名誉なことです。なぜなら、いいソフトは必ずマネされるからです。例えば「テトリス」というゲームがありますが、これをマネたものはたくさんあります。マネする価値がなければこのようにはならなかったはずです。

記者 でも、それでは競合相手にシェアを取られてしまいませんか?

福島 確かに、全く同じかそれ以上のものであれば、相対的にシェアは下がるでしょう。ただ、幸いにも企業で導入いただく際に重視されるような部分については相当のアドバンテージがありましたので、あまりシェアに関して心配していません。 むしろ、後発企業が様々な製品を試した上で「『顧客激増』をマネることが最善」と判断してくれたことで、ソフトとしての価値が一層高まったと感謝しています。あまりに嬉しかったので、先方の開発担当者に電話してお礼を言ったくらいです(笑)

気が付いたらリーディングカンパニーに

記者 話が前後してしまいましたが、そもそも「顧客激増」とはどのようなものなのですか?

福島 インターネット版タウンページの検索結果をExcelファイルにまとめるソフトで現在二万人以上の方にお使いいただいています。手作業での整理に比べ、一〇〇倍効率的で「手入力の悪夢から解放された」と仰るお客様もいらっしゃいます。

記者 開発のきっかけはなんですか?

福島 二年ほど前に、美容室に対してアンケートを実施しました。その送付先を調べるのに作ったプログラムが最初のスタートです。当初は社内使用に留めるつもりでしたが、メールやファックス、郵便を送るのに、予想以上に重宝しました。このため、同じ悩みを持つ方にも使っていただければと公開に踏み切りました。

記者 利用者が二万人というのはかなり多いのではないでしょうか。

福島 そうですね。恐らく、この分野ではトップだと思います。また、無料版はどなたが使っているか分からない仕組みにしているので、展示会などで名刺交換した際に「無料版、使ってますよ」と言われてビックリすることもあります。

真の「顧客激増」を目指して

記者 ソフト開発で一番に気を付けていることは何ですか?

福島 とにかくシンプルで使いやすくすることです。お客様の目的はダイレクトメールやファックスを送ることであって、ソフトを使いこなすことではありません。僕がマニュアルを読まないタイプの人間なので、マニュアルを読まなければ使えないようなソフトは論外です。

記者 随分と手厳しいですね

福島 ウィンドウズのプログラムに関して言えば、一〇年以上前から利用者が混乱しないためのルールがあります。「使いやすいソフト」というのは、そのルールに則っているからこそ使いやすいのです。 ただ、当時も今もそのことを重視しない・知らないエンジニアが多く、非常に残念に思います。

記者 なるほど、使いやすさの裏にはそうしたノウハウが隠れているのですね。では、最後に今後の目標を教えて下さい。

福島 究極の目標は、文字通り顧客を激増するために必要なサービスの集合体を作り上げることです。元々「顧客激増」という名称は、そうした一連のサービスをイメージして付けたものですから。

記者 具体的なプランはありますか?

福島 七月中にメール、ファックス、郵便の送信を一発で行えるようにする予定です。次に相手に送るコンテンツの提供を考えています。これは八コママンガでPRしようというもので、現在試験的にファックス配信をしています。 また、別に開発した携帯テレビ電話システム「ミエルデンワ」との連動も構想しています。

記者 聞いているだけでもワクワクするプランが目白押しですね。ぜひそのプラン通りにビジネスを成功させて下さい。


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Last-modified: 2020-08-27 (木) 21:56:40